「随分と派手なパフォーマンスだな」
少し離れたところで立ち止まったお父さんが私達を見てそう言った。
隣には秘書らしき男の人が一人いて、とても無表情な顔で、なんとも冷ややかな言い方だった。
そんなお父さんの言葉に陽生の腕の力が強まったのが分かる。
「何か用かよ」
「まだ、パーティーは終わってないはずだが?」
「は?もう十分だろ。俺はあんたの望み通り一通りのことはやったつもりだけど?」
ピリッと一括線を引いたような声だった。
なんてそっけない態度なんだろう。
こんな冷たい陽生の声は初めて聞いた気がする。
そしてお父さんも、さっき会場で遠目から見た時よりかなり迫力があって、とても違和感を感じてしまう。



