甘い体温②・後編・


視界が一気に高くなる。


陽生の力強い腕がギュッと骨盤辺りに回り、私は声にならない声を上げた。




えっ……



「ちょっ……」


「せ、先生!?」



ミサさんがかなり驚いた様子で私達を見る。


そして静香さんも……


私もそんな状況に慌ててバタバタともがいてみたけれど、全くびくともしなかった。


それどころか余計力を入れられて、耳元に低い声を向けられた。




「帰るぞ」



たった一言そう言って、驚く静香さんの方を向いた陽生。



「静香、悪いけど後は頼むな」



そう告げて、素早くドアを開け、あっという間に部屋を出てしまった。