甘い体温②・後編・


こんなはずじゃなかったのに、私のバカ。


もう最悪だよ……


余計自分が惨めに思えてくる。





「っ……」



ダメだ、やっぱり帰ろう。


ここからすぐにでも居なくなりたい。


こんなぐちゃぐちゃな気持ちのまま一緒になんて居られないよ!


そう思い、私は再び陽生から目を逸らす。


そして何も言わずに背を向ける。

だけどあと一歩、ドアの取っ手の部分を勢いよく掴もうとしたところで……





「ひゃっ……」



思考とは逆に突然体が宙に浮いた。


気付いたら、脇の下に手を差し入れられ、視界がふわっと上がり、私は肩の上に担ぎ上げられていた。