甘い体温②・後編・


その証拠に陽生の顔がみるみると真顔に歪んでいき、じっと私を見下ろしてくる。



「果歩、お前……」



何かを悟った様な視線に、思わず一歩後ろに下がった私。



「ち、違うの。えっと、今のはごめん。その……急に陽生が手を引っ張るからっ」



ドキドキと額から嫌な汗がにじみでる。


思いっきり誤魔化しの言葉を並べてみたけれど、きっとこんなのは言い訳にしか聞こえない。


陽生のことだもん。


私のおかしな様子にもうとっくに気付いてるはず。



どうしよう、余計気まづくなっちゃった。


私のせいで、静香さんまで困ったような顔してるし。


それに、ミサさんにまで厄介な所見られちゃった。