でも……
しまった。
すぐに自分のした行動に後悔が押し寄せる。
その直後、私は目の前の胸から慌てて顔を上げた。
「……果歩?」
だけど、そんな私の仕草にいち早く気づいたのは、当たり前だけどやっぱり陽生だった。
不可解な私の行動にじっと何かを考えるようにしてたけど、すぐにその視線はミサさんに向けられた。
「……そう、分かった。でも今は無理だ。話しならまた今度聞くから今日は帰るって言っておいて」
「えっ、でも……」
「どうせまたろくな話しじゃないだろう。それに今はとりあえずこいつを連れて少しでも早く帰りたいんでね」
再び陽生が私の頭を撫でながらそう言った。
ポンポンと優しくあやす様にされて、逆にミサさんより先に焦ったのは私の方だった。
だって、これ以上迷惑はかけられない。
ふと、脳裏に浮かんだのはそんな思い。
私のせいで2人に余計な負担をかけたくない。
それに口ではそう言ってるけど、本当は陽生だってお父さんと話したいんじゃないのかなって……



