「あ、えっと、そうだった。実はさっきお父様が先生を探してました」 ハッとしたようにそう告げたミサさん。 「……親父が?」 「はい、何か話しがあるとかで、手が空いたら社長室まで来てほしいって言ってました」 「………」 その言葉に陽生の手の動きが止まったのが分かった。 そして私も… “お父様”という単語にビクッと体が反応してしまった自分に気付く。 同時にまたさっきの真咲さんの言葉を思い出し、気付けば無意識に陽生の胸にしがみつき、体を強張らせてしまっていた。