陽生のそっけない声に少しだけ驚いた。
ギュッと私を抱きしめる腕に力がこもり、慌てて離れようとしたのに、それを反するように強く抱きしめられる。
「ちょっ……」
ミサさんが見てるのに。
そんなのお構いなしの陽生の行動に目を丸くする。
まるで大胆に見せつけてるような?
再び私の頭を胸に押し付けて、優しく髪を撫でる仕草に驚きを隠せない。
「はる……」
「どうした?また吐きそうか?」
何で?
あくまでも平然とした態度に、逆にこっちが戸惑ってしまう。
「あの……ひょっとして、果歩さん体調悪いんですか?」
ほら、ミサさんだって困ったような声してる。
かなり罰の悪そうに言葉を向けてくるのが分かるんだもん。
なのに……



