甘い体温②・後編・


陽生のそっけない声に少しだけ驚いた。


ギュッと私を抱きしめる腕に力がこもり、慌てて離れようとしたのに、それを反するように強く抱きしめられる。



「ちょっ……」



ミサさんが見てるのに。


そんなのお構いなしの陽生の行動に目を丸くする。


まるで大胆に見せつけてるような?


再び私の頭を胸に押し付けて、優しく髪を撫でる仕草に驚きを隠せない。



「はる……」


「どうした?また吐きそうか?」




何で?


あくまでも平然とした態度に、逆にこっちが戸惑ってしまう。



「あの……ひょっとして、果歩さん体調悪いんですか?」



ほら、ミサさんだって困ったような声してる。


かなり罰の悪そうに言葉を向けてくるのが分かるんだもん。


なのに……