そうこうしてる間にカツカツとドアの向こう側から足音が聞こえ、静香さんが少し慌てた様子で部屋の中に入ってきた。
「果歩ちゃん!大丈夫!?」
私の姿を見るなり、血相を変えて駆け寄ってきた静香さん。
「だいぶ顔色が悪いわね……ごめんね。私がずっと席を外してたから……」
別に静香さんが悪い訳じゃないのに、自分を責めるような素振り。
私はいてもたってもいられず勢いよく陽生の膝から起き上ろうとした。
「あ、いいから!そんな一気に起き上っちゃダメよ!ゆっくりでいいから」
そんな様子を見た静香さんが私の肩を持ち、そっと支えるように起こしてくれる。
「大丈夫?これ飲んで少し落ち着きなさい」
「……ありがとうございます」
優しい静香さんの声に、より一層切なさが込み上げる。
……また、迷惑かけちゃった。
そう思うのに、やっぱり何も言えず、俯くしかできなかった。



