甘い体温②・後編・


「静香か」



その言葉にすぐに相手が誰なのか分かった。


でも、静香……さん?


「ああ、俺だ、お前今出られるか?そうだ。悪いけどついでにミネラルウォーターを持って来てほしい。ああ、出来れば早く。そう、場所は……」



ピッと電話を切った陽生が再び私の顔を覗き込む。



「すぐに静香が来てくれるから」


「えっ……」


「吐いたあと何も飲んでないだろう。軽く脱水症状が出てるから、少し水分取った方がいい」



陽生が私の頭を撫でる。


そのまま手首の脈を測り始めながら、すぐに険しい表情に顔を歪ませた。



「脈も少し早いな……」


「………」


「とりあえず横になれる場所に移動しよう。立てるか?」