「ゴホゴホッ……」 「おい……」 咳き込む私に陽生が驚いたように声を向ける。 ダメだ…… 「気持ち、悪い……」 体がふわふわする。 全然大丈夫じゃないじゃん。 さっきよりも体から力が抜けて、うずくまるのがやっとだった。 「果歩!」 そんな私を見て陽生が慌てたように体を抱き寄せる。 「大丈夫か!?」 尋常じゃない私の様子に、陽生の声も鋭いものに変わっていく。 ぐったりとそのままその腕に寄りかかると、突然陽生がポケットから携帯を取り出し、そのまま誰かに電話をし始めた。