ドキドキと、嫌な汗がにじみ出るのが分かる。
陽生なのに、陽生に対してこんな後ろめたい気持ちになるなんて、正直思ってもみなかった。
「気分って……大丈夫なのか?」
いつもより陽生の低い声が降り注ぐ。
そんな私の様子をじっと覗うようにそっと顎を持ち上げて、顔色を伺ってくる。
「ん……吐いたら少し楽に……」
「……吐く?」
「あ、でも今はもう……」
よくなった。
そう言おうとしたのに、次の瞬間それを遮られるようにまたくらくらと立ち眩みを感じた。
極度の目眩のせいか、たまらず陽生の手を払いのけ、その場にしゃがみこんでしまう。



