甘い体温②・後編・


ドキドキと、嫌な汗がにじみ出るのが分かる。



陽生なのに、陽生に対してこんな後ろめたい気持ちになるなんて、正直思ってもみなかった。




「気分って……大丈夫なのか?」



いつもより陽生の低い声が降り注ぐ。


そんな私の様子をじっと覗うようにそっと顎を持ち上げて、顔色を伺ってくる。



「ん……吐いたら少し楽に……」


「……吐く?」


「あ、でも今はもう……」



よくなった。


そう言おうとしたのに、次の瞬間それを遮られるようにまたくらくらと立ち眩みを感じた。



極度の目眩のせいか、たまらず陽生の手を払いのけ、その場にしゃがみこんでしまう。