甘い体温②・後編・


陽生の手が私の存在を確かめるように顔を覆う。



「今まで何処に居たんだ?」



じっと見つめられて、顔を歪ませた私。



どうしよう。


こんなにすぐに見つかるなんて思ってなかったから、どう言い訳していいのか分からない。


すぐに気のきいた言葉なんて出てきてはくれなくて、考えるように視線を逸らす。



「あ、えっと、トイレにいた、の」


「……トイレ?」


「ん、そこの……」



嘘はついてない。


ぎこちなく今まで居たトイレに目をやると、それに合わせて陽生の表情が真顔になった。



「ずっとここに居たのか?」


「……うん、途中で急に気分が悪くなっちゃって、それで……」



言いながら思わず視線を逸らす。



……ダメだ、陽生の顔がまともに見られない。