陽生の手が私の存在を確かめるように顔を覆う。
「今まで何処に居たんだ?」
じっと見つめられて、顔を歪ませた私。
どうしよう。
こんなにすぐに見つかるなんて思ってなかったから、どう言い訳していいのか分からない。
すぐに気のきいた言葉なんて出てきてはくれなくて、考えるように視線を逸らす。
「あ、えっと、トイレにいた、の」
「……トイレ?」
「ん、そこの……」
嘘はついてない。
ぎこちなく今まで居たトイレに目をやると、それに合わせて陽生の表情が真顔になった。
「ずっとここに居たのか?」
「……うん、途中で急に気分が悪くなっちゃって、それで……」
言いながら思わず視線を逸らす。
……ダメだ、陽生の顔がまともに見られない。



