きっと心配して…
急に居なくなった私のことを探してるんだとすぐに分かった。
陽生のことだ。
さっきのあからさまな私の態度に変に思い、何かに気付いたのかもしれない。
けど……
……出たく、ない。
今は陽生の声なんて聞きたくない。
とてもじゃないけどそんな気分になれなくて、再び携帯を閉じてバックの中に放り込んだ。
振動し続ける携帯。
その後も何度も繰り返し着信があったけれど、それを無視してトイレの中でじっと目を瞑っていた。
そして最終的に電源を切ったところで…
「う……」
……気持ちが、悪い。
次第に吐き気まで込み上げてきて、とうとう我慢できず便器の中に顔を突っ込み、嘔吐してしまった。



