甘い体温②・後編・


きっと心配して…


急に居なくなった私のことを探してるんだとすぐに分かった。


陽生のことだ。


さっきのあからさまな私の態度に変に思い、何かに気付いたのかもしれない。


けど……





……出たく、ない。



今は陽生の声なんて聞きたくない。


とてもじゃないけどそんな気分になれなくて、再び携帯を閉じてバックの中に放り込んだ。


振動し続ける携帯。


その後も何度も繰り返し着信があったけれど、それを無視してトイレの中でじっと目を瞑っていた。


そして最終的に電源を切ったところで…



「う……」



……気持ちが、悪い。


次第に吐き気まで込み上げてきて、とうとう我慢できず便器の中に顔を突っ込み、嘔吐してしまった。