居心地の悪さと疎外感。


会場を出る瞬間、ふいに陽生と目が合ったけど。

何か私に言いたそうな雰囲気に気付いたけれど、それをあからさまに避けるように私は陽生から顔を逸らして背を向けた。



だって、真咲さんの声が…


告げられた言葉があまりにも衝撃で、淡々と業務事項のように耳元に響いた事実に一気に頭の中が真っ白になったんだ。



こんなことってあるんだね。


まったく思考が働かなくなる感じ。


それと同時に押し寄せてきた苛立ち感。



……けど、不思議と心の奥では冷静に受け止めている自分がいて、妙に納得している自分もいた。