その後はもう、驚いてる暇なんてないぐらいあっという間の出来事だった。
「あの、どうぞ……」
それから数分後、私はかなりの緊張な面持ちで、その人物に出向かうはめになっていた。
ドギマギする気持ちを必死にこらえながら、今淹れたばかりのコーヒーをテーブルに置いていく。
「どうも、お構いなく」
「い、いえ……」
切れ長のスッとした目に見つめられて、一瞬ビクついてしまった私。
それもそのはず、だって……目の前にいるのは何を隠そう陽生の実のお兄さん。
昔話しでは聞いたことはあったけれど、実際こうして会うのは初めてなんだもん。
で、その向かいには同じく、切れ長の瞳をより一層細くして顔を歪める陽生の姿が…
あ、でも同じ切れ長といっても、ちょっとお兄さんの方がクールできつそうな感じにみえるけど…



