「だから早く別れた方がいいって言ったのに」



その言葉にさらに衝撃が落ちる。



「えっ……」


「この前会った時に言わなかったっけ?君のためにも1日も早く別れた方がいいって」


「あ……」



思わず言葉を無くす。


そして一瞬にしてハッとその時の光景を思いだした。


そう言えばあの時の言葉…



「あれって、あの言葉って本気だったんですか?」



そう言う意味だったの?


真咲さんから離れ、たまらず持っていたバッグを握りしめる。


半分聞き間違えだと思ってたけど違ったんだ。


あれって私の聞き間違えなんかじゃなかったんだ。