「陽生、誰か来たみたい……」 ピンポーン、と繰り返す単調な音色に陽生と目を合わせれば、「ん、ああ」って感じで陽生はソファーから立ちあがった。 「誰だろう?」 「……さあ?」 少しだるそうにインターフォンに出る陽生の後姿を見つめながら、ソファーに座り直した私。 日曜日のこんな時間に誰か来るなんて珍しいよね。 ……セールスかな? ふと、呑気にそんなことを考えていた私だったけれど、でも、次の瞬間飛び込んできた陽生の言葉にえっ…、と自分の耳を疑ってしまった。 「……え?兄貴?」