けど、それが……何?
何でいちいちそんなことを聞くんだろう。
しかも私に、意味深な真咲さんの言葉に無意識に首が傾いてしまう。
「彼女さ、神埼グループの一人娘なんだよね。おまけに歳はちょうど26才のまさに結婚相手としては申し分ないってやつ。しかも彼女の父親とうちの親父が昔ながらの友人同士って、これって都合がいい話しだとは思わない?」
「都合……ですか?」
クスッと笑った真咲さんにますます首を傾ける。
……だから、何?
と思った。
いったい何が言いたいんだろうって。
結婚とか都合とか、さっきから言ってる意味がサッパリ分からない。



