「彼女っていうより、あの2人かな。君の目から見て正直どう思う?」
「は?どうって……」
真咲さんの言っている意味がよく分からなかった。
だって急にどうって言われても……
「お似合いだと思う?」
「はっ?」
お、お似合い??
なんて突拍子のない言葉。ますます意味が分からなくって、真咲さんを凝視する。
「あの二人、こうやって見るとなかなかいい感じのカップルに見えない?」
真咲さんが陽生達の方を見ながら話すから、私もつられるようにその方向へと目を向ける。
そこにはさっきの紳士とはまた違う貴婦人らしき人と話す陽生の姿があって、隣にはそんな陽生に当たり前のように立ち振る舞うミサさんがいた。
確かに……
美男美女の二人。
年齢とか、容姿とか、こうやって遠目から見てもものすごく釣り合ってるっていうか、合ってると思うけど……



