甘い体温②・後編・


「あ、あの…」



でも、そっかぁ。


お兄さん側から見たらそう思われてもしょうがないの……かな?


私と陽生、歳だって一回りぐらい違うし。


そもそも医者で絵にかいたようなお金持ちの陽生と、はたまた最近高校を卒業したばかりの一般ピープルの私が一緒にいる事自体奇跡なのかもしれない。


おまけに施設上がりとくれば、それはもう決定的だよね。




だとするとこれは試されてるの?


もしかして今この瞬間、こうしている間に私は見定めでもされられてるんだろうか?


陽生の恋人としてふさわしいかどうか…