甘い体温②・後編・


「いったいどうやってあいつをその気にさせたの?……ひょっとして、何か弱味でも握ってる?それとも……」


「あ、あの!」




たまらず声を張り上げた。


な、なんだろう。


何かが違う。


何故だかとんでもなく間違った方向に追いやられてるような……


てか、勘違いされてる?



「ち、違います!そんなんじゃ…、そんな軽率な気持ちじゃありません!」



慌ててそう否定したものの、すぐにそのあとの言葉が出てこなかった。


ていうか、軽くショック。


まさかそんな風に見られてたなんて。


しかも陽生のお兄さんに……