「いったいどうやってあいつをその気にさせたの?……ひょっとして、何か弱味でも握ってる?それとも……」 「あ、あの!」 たまらず声を張り上げた。 な、なんだろう。 何かが違う。 何故だかとんでもなく間違った方向に追いやられてるような…… てか、勘違いされてる? 「ち、違います!そんなんじゃ…、そんな軽率な気持ちじゃありません!」 慌ててそう否定したものの、すぐにそのあとの言葉が出てこなかった。 ていうか、軽くショック。 まさかそんな風に見られてたなんて。 しかも陽生のお兄さんに……