「陽生のこと、本気？」
「はっ？｣
思いがけない言葉に思わず妙な声が出てしまった。
だって、本気って……
「あの……」
「いや何、あの様子からして陽生の方がかなり君に惚れ込んでるみたいだったからさ。君はどうなのかなって思ってね。
ていうより、あんなおじさんのどこがいいの？」
お、おじさんって…
その言葉にまたまた目を丸くする。
「悪いけど君の方がずいぶんと若いよね？見た感じ二十歳そこそこって感じかな？それにその容姿だし、特に男には困ってないよね。もしかして……金目当てとか？」
「は？」
「それともあいつの肩書にでも惚れた？あのルックスだし、ちょうど君ぐらいの子達からしてみれば魅力的だもんねぇ」
ちょ、ちょっと…
