ギュッと抱き寄せられて驚く私。
「……は?」
こ、婚約って……
突然の告白に目を丸くすると、目の前の美女がやっぱりというような顔をした。
「ちょっ、陽……」
「いいから」
耳元で陽生に強く言われ、言葉をつぐんだ私。
慌てて離れようとしたのに、それを阻止するように陽生が腕に力を込める。
でも、その瞬間分かってしまった。
「えっと、もしかして……」
「は、初めまして!神埼ミサです!今日は陽生さんをお借りしてしまってスミマセン!」
やっぱり!
予想通りの展開に一人大きく納得する。
この人が……
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