甘い体温②・後編・


本気でうざいこの男!


てか、行くって何処に連れて行くつもりよ!


さすがに焦り、咄嗟に手をグーにして振り上げようとした瞬間




「悟さん、そいつ俺の」




突然手を掴まれて、後ろから勢いよく引っ張られた。



「悪いけど貸出禁止、持ってくならそれなりの覚悟をしてもらいますよ」



聞き慣れた低い声。


グイっと抱き寄せられて、慌てて顔を上げた先にはずっと会いたかった横顔が見えて


あっ……


そこには陽生がいた。


もう何度も抱かれたことのある力強い腕。


そして安心する優しい香り。


ギュッと抱き締められて、私はドクンと目を見開いた。