甘い体温②・後編・


な、何なのよいったい…


ニヤッと顔を近づけてくる男に、本気でドン引きする私。


この人、本当に陽生と静香さんの従兄弟!?


信じられない展開に、開いたまま口が塞がらない。



ていうか、一発殴ってもいいですか?

むしろ殴りたい。



うぅ……
静香さん早く帰ってきてくれないかな?


じゃなかったら、私本当にこのまま……



「クス、君って見かけによらず意外と真面目ちゃんなんだね。でも大丈夫だよ、
そんなキスマークの痕なんかより数百倍気持ち良くしてあげる。きっとすぐに俺に夢中になるよ」



グイっと腰に手を回されて、ゾッと身ぶるいをさせられる。



「さ、行こうか…」


「ちょっ……」