な、何なのよいったい…
ニヤッと顔を近づけてくる男に、本気でドン引きする私。
この人、本当に陽生と静香さんの従兄弟!?
信じられない展開に、開いたまま口が塞がらない。
ていうか、一発殴ってもいいですか?
むしろ殴りたい。
うぅ……
静香さん早く帰ってきてくれないかな?
じゃなかったら、私本当にこのまま……
「クス、君って見かけによらず意外と真面目ちゃんなんだね。でも大丈夫だよ、
そんなキスマークの痕なんかより数百倍気持ち良くしてあげる。きっとすぐに俺に夢中になるよ」
グイっと腰に手を回されて、ゾッと身ぶるいをさせられる。
「さ、行こうか…」
「ちょっ……」



