甘い体温②・後編・


「なぁ、今のすんげー可愛いかったから、もっかいして」



陽生が私の頬に手を伸ばし、甘えるように触れてくる。


その顔がとろけちゃいそうなぐらい色っぽくて、かぁ~と体中が熱くなってしまい



「かーほ」


「や、無理」



思わず俯いた私に、陽生の手が頬をサラサラと撫でる。


人差指びを滑らす様に上下に動かして、顔を真っ赤にする反応を楽しんでくる感じ。



「照れた顔も可愛いね、果歩は」


「もっ、ばかじゃないの!」



グイっと顔を持ち上げられて、私は目の前の顔をたまらず睨みつける。


けれど、やっぱりそんな私の抵抗は無意味なわけで、陽生は心底楽しそうに目を細めるだけ。



「かーほ」


「も、もう、分かったから、分かったよ!すればいいんでしょ、す、れ、ばっ!」



だからそんな甘えた声で呼ばないでほしい。


きっとこのままだと延々とこの調子だよね。



うぅ…それだけは勘弁してほしい…


耐えきれなくなった私は半ば呆れ気味に、いや、キレ気味に陽生の肩に両手を添えた。