「なぁ、今のすんげー可愛いかったから、もっかいして」
陽生が私の頬に手を伸ばし、甘えるように触れてくる。
その顔がとろけちゃいそうなぐらい色っぽくて、かぁ~と体中が熱くなってしまい
「かーほ」
「や、無理」
思わず俯いた私に、陽生の手が頬をサラサラと撫でる。
人差指びを滑らす様に上下に動かして、顔を真っ赤にする反応を楽しんでくる感じ。
「照れた顔も可愛いね、果歩は」
「もっ、ばかじゃないの!」
グイっと顔を持ち上げられて、私は目の前の顔をたまらず睨みつける。
けれど、やっぱりそんな私の抵抗は無意味なわけで、陽生は心底楽しそうに目を細めるだけ。
「かーほ」
「も、もう、分かったから、分かったよ!すればいいんでしょ、す、れ、ばっ!」
だからそんな甘えた声で呼ばないでほしい。
きっとこのままだと延々とこの調子だよね。
うぅ…それだけは勘弁してほしい…
耐えきれなくなった私は半ば呆れ気味に、いや、キレ気味に陽生の肩に両手を添えた。



