甘い体温②・後編・


私は起こさないように陽生からメガネを取ると、吸い寄せられるようにキスをした。


軽く、触れるだけのフレンチなキス。



ま、たまにはね。


私だって自分から触れたくなることぐらいあるもんね。


ふっと恥かし紛れに笑い、陽生からゆっくりと離れようとしたら…




「それで、終わり?」



グイっと手を掴まれて、そのまま勢いよく引き寄せられた。



「ひゃっ……」



驚いた私は体制を崩し、思いっきり陽生の上に倒れ込んでしまう。



「そんなんじゃまだ全然足りないんだけど」


「―――!?」




ニッと笑う陽生の声。


いつの間にか、お目目パッチリの陽生と目が合ってしまい、私は大げさなぐらい目を丸くした。


その瞬間、緩んだ手からぽろっとメガネが滑り落ちて…