私は起こさないように陽生からメガネを取ると、吸い寄せられるようにキスをした。
軽く、触れるだけのフレンチなキス。
ま、たまにはね。
私だって自分から触れたくなることぐらいあるもんね。
ふっと恥かし紛れに笑い、陽生からゆっくりと離れようとしたら…
「それで、終わり?」
グイっと手を掴まれて、そのまま勢いよく引き寄せられた。
「ひゃっ……」
驚いた私は体制を崩し、思いっきり陽生の上に倒れ込んでしまう。
「そんなんじゃまだ全然足りないんだけど」
「―――!?」
ニッと笑う陽生の声。
いつの間にか、お目目パッチリの陽生と目が合ってしまい、私は大げさなぐらい目を丸くした。
その瞬間、緩んだ手からぽろっとメガネが滑り落ちて…



