甘い体温②・後編・


「何て顔してんだよ」


「陽……」


「そんな顔されたら、このまま離したくなくなるだろ」



もう一度とろけるようなキスをされて、首筋にも熱い吐息がかかる。


それからチクッ鈍い痛みがはしり、すぐに胸元にも熱く吸われる感覚がした。




「ちょ、陽……」


「少し黙って」



強引に体を拘束されて、声が震える。


何度も何度も熱く痕を残されて、たまらず目の前の肩にぎゅっとしがみ付いた。




「そんな顔にしたのはどこの、誰よ……」



泣きそうな声で呟いた私に陽生が顔を上げ、また唇に熱いキスを繰り返す。


キスの合間に「ごめん…」と囁いた陽生がすごく切なくて、胸の奥の方がどうしようもなく苦しくなってしまう。