無性に悲しくなって、奥歯をグっと噛み締めた。
「静香さんと飲んでるなら私も呼んでほしかった」
「果……」
「私もみんなと一緒に居たかった。今週ずっと一人で寂しかったんだからっ」
言いながら、昨日の切なさが込み上げてくる。
いつからこんな甘ったれになったんだろう。
そう思いつつも、悲しいのは悲しくて。
とうとう目頭まで熱くなって俯こうとした瞬間、突然勢いよく腕を引き寄せられた。
「ーーーっ」
そして、ふいをつかれた深いキスに驚く私。
そのまままたクローゼットに体を押し付けられて、強く強く口付けられた。



