甘い体温②・後編・


無性に悲しくなって、奥歯をグっと噛み締めた。



「静香さんと飲んでるなら私も呼んでほしかった」


「果……」


「私もみんなと一緒に居たかった。今週ずっと一人で寂しかったんだからっ」



言いながら、昨日の切なさが込み上げてくる。


いつからこんな甘ったれになったんだろう。


そう思いつつも、悲しいのは悲しくて。


とうとう目頭まで熱くなって俯こうとした瞬間、突然勢いよく腕を引き寄せられた。





「ーーーっ」



そして、ふいをつかれた深いキスに驚く私。


そのまままたクローゼットに体を押し付けられて、強く強く口付けられた。