仰向けでスースーと寝息をたてている陽生にそっと近づく。


胸の上には読みかけの雑誌が開いたまま乗っかっていて、珍しく眼鏡もつけたまんまだった。


私はふっと笑みをもらしながら、ゆっくりと陽生の顔を覗き込んだ。



くすっ、爆睡してる…



いつになく隙だらけの姿になんとなく口が緩んでしまう。


ま、そりゃそうだよね。


昨日ほとんど寝てないんだから…


さすがの陽生もバテるよね。


だーから、もっと早く寝ようって言ったのに。



「も…いい歳なんだからさ」



もっと理性を保とうよ。


そう苦笑いを浮かべながらも、そっと顔を近づける私。



……でも、この無防備な顔がけっこう好きだったりするんだよね〜


相変わらず、綺麗でため息がでちゃうけど…