深いため息と共にリビングに行くと、ブラウンがソファーの横でお昼ご飯を食べていた。
「おはよう、ブラウン」
笑顔で駆け寄り、ブラウンの頭を撫でる。
「おいしい?」
「ワンッ」
元気のいい返事にクスッと笑みが漏れる。
……陽生が用意してくれたのかな?
髪をかき上げながらふとベランダを見ると、すでに洗濯物がきちんと綺麗に干してあった。
しかも周りを見渡せば、部屋全体も所々綺麗になっている。
さすが、いつの間に…
本当陽生ってタフだよね。
無駄がないっていうか…
私なんかよりもよっぽど主婦に向いてるのかもしれない。
思わず感心しながら立ち上がると
…………あれ?
陽生がソファーの上で気持ちよさそうに眠っていた。