好き。


大好き。



触れ合った肌と肌が気持ちいい。


身体中がキュンってするんだもん。


気づいたら、お互い抱きしめ合ったまま求めるように何度もキスを交わしていた。



夢中で、ただ愛しくて。


お互いの体温を確かめ合いたい一心で体を溶け合わせれば、もう甘い言葉しか出てこない。




「はる……」


「言っとくけど、魔法はそう簡単には解けねーぞ」


「え?」



“悪いけど、夜はまだまだこれからだから”



とびっきり甘く、最高級の色っぽいトーンで囁かれた私の意識はあっという間にゆるい世界へと飛んでいく。



うん、覚めないで。


覚めたら……困る。




「じゃあ、今日はずっとこうしてて……ね」



できるならずっと。


ずっと、ずっとこの腕の中にいたい。


どうかこの幸せが続きますように。


この魔法が消えませんように。




そう願いながら、私は祈るように陽生の背中にぎゅっと強くしがみ付いた。