いったいどんだけ鈍感なんだ?


ていうより、周りを見てないんだろうって思ったら急に悲しくなった。


しかも私なんて、プレゼントのプの字も用意してないっていうのに……


その悲しすぎる現実に、嬉しい半面余計しょんぼりと落胆してしまう。



「そんな訳でさ、この二つは何があっても絶対はな身離さずつけてろよ」


「……うん」



髪を撫でられて、陽生の優しすぎる声を聞いて、本気で泣きそうになってしまった私。



「陽生、ごめ……」


「ん?」


「あ、ううん、ありがとう。大事にする」



本当、ごめんね。


そしてありがとう。


くるっと向きを変え、思わずギュッと陽生の首に抱きつくと、そのまま体制を崩して2人してまたベッドになだれ込んだ。