そう言って手渡されたのは、15センチぐらいの正方形の赤い箱。


見たところ、ネックレスとか、ピアスとか、そんな類いのパカッと開けるタイプに見える。



「何これ、どうしたの?」


「だから俺からのクリスマスプレゼント」


「いや、プレゼントって……」


「まぁまぁ、いいから。とりあえず開けてみろよ」


「いい、の?」


「どうぞ」



そう言われ、戸惑いながらもラッピングされたリボンを解いてみる。


何だろう……


少し緊張しつつ、ゆっくりとその箱の蓋を開けた瞬間……



あ……



「可愛い……」



思わず歓喜の声を上げた。