甘い体温②・後編・


その日は驚くほど甘い休日だった。


いつにもまして穏やかな気持ち。


それでいて心地よくて、本当にシンデレラにでもなった気分だった。


周りのイルミネーションもとても幻想的で、まるで私達2人を優しく見守ってくれてるようで。

こんなにも優しい時間……


街中でこっそりキスをされた瞬間、一緒に選んだリングをはめた瞬間にまた懲りずに泣きそうになったりと。


夜中、最高級のホテルのベッドの上で重ねられた肌と肌がどうしようもないぐらい気持ちよくて


もう、そのまま溶けてしまいそうだった。




心も体も

何もかも全て――…