甘い体温②・後編・


それから着替えを済ませ店を出ると、チラホラと空から雪がちらついていた。




「あ、雪だ……」



周りの行き交う人達も私と同じような反応をしている。


そりゃあ今日は朝から寒いはずだ。


ブルッと思わず体を震わせると、隣からすばやく手を捕まれた。



「寒い?確か今日は天気予報で雪マークがついてたっけ」


「えっ、そうなの?」



隣の陽生を見上げると、優しい眼差しで同じように空を見上げていた。



「そうなんだ……」



全然知らなかったな。


そのまま手を握り返すと、陽生がフッと笑って再び歩き出しながら私に言った。



「どうする?なんか温かいものでも食べに行くか?ちょうどもうすぐ昼だし」



今買ったばかりのショップ袋を持ちながら腕時計を見る陽生。



「あ、そうだね」



それがいいかも。


ちょうどお腹も空いてきたし、とりあえず腹ごしらえが先かな。