それから着替えを済ませ店を出ると、チラホラと空から雪がちらついていた。
「あ、雪だ……」
周りの行き交う人達も私と同じような反応をしている。
そりゃあ今日は朝から寒いはずだ。
ブルッと思わず体を震わせると、隣からすばやく手を捕まれた。
「寒い?確か今日は天気予報で雪マークがついてたっけ」
「えっ、そうなの?」
隣の陽生を見上げると、優しい眼差しで同じように空を見上げていた。
「そうなんだ……」
全然知らなかったな。
そのまま手を握り返すと、陽生がフッと笑って再び歩き出しながら私に言った。
「どうする?なんか温かいものでも食べに行くか?ちょうどもうすぐ昼だし」
今買ったばかりのショップ袋を持ちながら腕時計を見る陽生。
「あ、そうだね」
それがいいかも。
ちょうどお腹も空いてきたし、とりあえず腹ごしらえが先かな。



