な、何よ!


何なのよーーっ!



自分の置かれた状況が分からず、さらに困惑する私。


まるで見知らぬ檻の中にでも放り込まれたような気分。



「てか、クリスマスデートってこれ?」



これなの?


試着室にしてはだだっ広い空間を見渡しながら、私は頬を膨らませるばかり。


かなり不満だらだらのこの状況に苛立ちを感じながら、持たされたドレスに視線を向ける。



「これを……着るの?」



つーか、完全に肩丸出しだしなんですけど!


今まで着たことのないタイプのそれを見つめながら、さらにうな垂れる私。



……でも、このまま何もしないわけにもいかないよね?




「はぁ……」



しょうがない…


私はうな垂れながらも観念すると、上から自分の服を脱ぎ始めた。