「ん〜それからあとは~……」


「も、もういいから!三月さんストッープ!」



それ以上聞きたくない!


何故か急に両手で耳をふさいで首を振られ、私はキョトンと言葉を止めた。



「もうやめて!てかごめんね。わ、私が悪かったから!」


「へっ?」


「本当にごめん!」



そう言って何故かぎゅ~っと私の手を掴んできた後藤に、私は大きく瞬きをする。



「まさかそこまでとは……、三月さんがそんなに不幸な人生を送ってきたなんて私全然知らなかったから」


「あ?」


「そっかそっか、可愛いいからって何も男に不自由しないわけじゃないんだね。うんうん、勉強になったよ。頑張ったんだね三月さん。よくぞここまで生き延びてくれた」