―――…
「へ~そっか、じゃあお母さんと順調に上手くいってるんだね」
次の日の午後、大学の学食でカレーを手にした後藤が満面の笑みでニッコリと微笑んだ。
「よかったね」
「ん、ありがとう」
若干恥かしくなりながらも頷いた私。
今までのことを全部話し終えると、私も同じく目の前のカレーを一口食べた。
「なんかいいな~着々といい方向に進んでるね」
「ん、そう?」
「そうだよ~、もう幸せ一直線って感じ?」
はは、幸せ一直線かぁ……
「そうかなぁ~」
少苦笑いを浮かべながらも笑って見せる。
確かに否定はできないような?
毎日があまりに順調すぎて、逆に自分でも怖いぐらいだもん。