そう思いながらも、そうさせたのは紛れもなく目の前の誰かさんで
「果歩、今週の日曜日デートしようか?」
「ん、デート?」
キスの合間に囁かれて、少しだけ目を開ける。
「そ、買い物デートしよう。イルミネーション見ながらクリスマス気分を味わおっか」
ああ、そっか。もうすぐクリスマスだっけ?
いろいろバタバタしてて、今までころっと忘れてたけれど、世の中はキラキラとまばゆいばかりのクリスマスモード一色だ。
「いいの?」
「ああ、24、25は仕事で何処にも連れてってやれないから、一先早めのクリスマスデディナーでもしよっか」
「うん!」
やばい、嬉しいかも!
歓喜余ってぎゅーっと目の前の胸に抱きつくと、笑いながら陽生が頭を撫でてくれた。
その手がヤバイぐらいに温かくて…
「素直でよろしい」
そう言ってギュッと抱きしめてくれた陽生に、2人して笑ってしまった。