とびっきり甘い表情で見つめられて思わず顔を赤らめた私。


その表情があまりに色っぽかったから、不覚にも何も言葉にすることができなくなってしまった。




「べ、つにだめじゃないけど……」



それでも目を逸らしながら呟いてみたものの、妙に照れ臭くてたまらない。



やばい…


今日は本当にどうしちゃったんだろう。


さっきから心臓がフル可動してしょうがない!


たった1日しか経ってないのに、こんな状態な私達っていかがなものだろうか。


こんなんじゃ、この先本気で外泊なんてできなくなっちゃうよ。


この前後藤が何泊かで温泉に行こうって言ってたけれど……、あれ大丈夫かな私?


そんなことを考えていたら突然フワッと体が浮いた。思わずビックリして顔を上げた瞬間



「え……」




背中にヒヤッと冷たい感触がして、私はあっけなくすぐそばの壁に押しやられてしまう。