「…何ですか?」



永田はその質問には答えず、私を強引に空き教室へ連れ込んだ。



「お前、俺がババアっつったの怒ってんの?」


「……。」

そりゃそーでしょ…


「またシカトかよ。冗談通じねぇやつだな…
でも本当に年ごまかしてんだろ?

…お前はどう見たって20代じゃねぇ。」



えっ…?



「18…?いや……19だな。」


嘘…
バレた…



永田はニヤリと笑う。


「クラスのやつはバカだからごまかっせっかもしんねぇけど、俺は騙されないぜ?」