そう、二人いたうちの一人は、我が兄貴、木原幸斗【キハラユキト】中2だった。



 

「何で幸斗が此処にいんだよ…?」


意味分かんない。
東くんの言ってた会わせたい人ってコレ…?



「ちょ…幸斗。分かりやすく状況を説明しろ。3文字以内で。」



「3文字は無理。てか蜜輝に何も聞いてねえの?」



「あー…いったん二人に会わせたほうがいいと思ったんで。すいません。」


え…何?幸斗と東くんって知りあい?
てかもう何?頭痛くなってきた…


「二人ともーほら秋夜が混乱してるよー?」


そこに、教室にいたもう一人のフォローが入った。

てか何か呼び捨てにされてるけどあたしこの人と知り合いだっけ?



「俺は東蜜穂【アズマミツホ】。ユキの友達だよ。」


そう言ってニコッと笑った顔は、誰かを彷彿とさせた…


誰だっけ…?


「俺の兄貴だよ!」


そう言ったのは…


「東くん!」

そっかー東くんのお兄さん…
どーりで誰かに似てると思ったー…


「てかユキって?」


「幸斗のあだ名だよー」


「あぁ…幸斗に友達なんていたんだ?」


「秋夜ッ…ヒデっ!」