ジリリリリッ。 頭の上で目覚まし時計が鳴っているのが聞こえてきた。 無視しようとも思ったが、けたたましい音で鳴り続ける。 仕方なく俺は右手を伸ばし止めようとした、が見つからない。 結局体を起こし目を擦りながら止める。 「…朝っぱらからご苦労な事で。」 自分を起こした音の原因に向かって吐き捨てるように言う。 朝の7時。 こんな時間にセットした昨日の自分を恨みつつ、洗面所へと向かう。