“なんで?なんで私が春樹と同居するの?お母さん、嘘でしょ…??”


私が困惑する訳はそう、数週間前にのぼる…。

「ゆきぃ、悪いけど母さん達、しばらく海外公演と海外でのレコーディングだから。」


お母さんが手を合わせながら言う。


「えっ!?じゃあ、また事務所の人が誰か来るの?」


私は半分叫んだように聞いていた。


悪いけど…今回は由紀、春樹君の所に泊まって。

かなり長い期間なのよ…。

向こうには話しついてるから。」


こうして、お母さんは軽く爆弾を落とした。


「えぇ!?なんで、そんな急に?」


普通叫ぶ。

どう考えても叫ぶと思う。

私は思いっきり叫んでた。


「いいでしょう、別に。学校変わる訳でもないんだから。」

お母さんは悪びれもせずに言ってきた。

私は、言葉を失った。

だって…いきなりすぎる!

普通は前もっていうと思う!

…普通言うよね?


文句を言いながら、私はお母さんと一緒に荷詰めをした。