「分かった。

一緒に行く。」


私は春樹にそう言った。


「よかった。」


春樹はちょっとほっとしたように言った。

そして、あっ、と小さく言ってから慌てて話した。


「そうそう、由紀、おばさんが明後日に電話するってさ。

母さんのパソコンにメールがそう入ったって。」




なんといういきなりな…。

…あれ?

おばさん、お母さんと連絡とってたのか。

まぁ、普通そうか。

ゴールデンウィークに春樹の家に来たから、もう1ヶ月は過ぎた。

さすがに、娘が気にならないわけがない。




「おばさん、おじさんといろいろと話せよ?」


頭を撫でながらそう言って、春樹は部屋から出て行った。