「あぁ、春樹君、もしかして…。

前に別の人が言いに来た時と説明違ったかしら？

でも、今言ったことが本当よ。

だから、春樹君は今どうしたいか教えて欲しいの。

もう進路を詳しく決めていく時期でしょう？」


九重さんはふと気づいて春樹の表情に納得したようだった。




「…えぇっ！？

春樹は以前にこの事聞いてたの！？

ずるい…教えてくれたっていいのに！！」




私は春樹に抗議した。

だって…ズルイ。

私だけ知らなかった…、というのはショックだ。

確かに年齢差があるから、春樹の方が早く話がいくのは仕方ないけれど…。




私は複雑な心境のまま、春樹の言葉を待った。