「なんだ。

由紀もか。」


声をかけてきたのは春樹。行きと同じで、一緒に帰ることになった。




「どうしたんだろう…。

ちょっと嫌な予感がするの。」


「まさか、由紀の両親に続いて、俺の両親も長期のライブとか言わないよな。」


「いや、それもありそうな気がする。」


「マジかよ。

まぁ、女の子は勘が鋭いって言うし…。

由紀はかなり当てるからなぁ。」


「それはどうも。

でも、そうなったらどうするの?

今回が初めてだよ?」


「そしたら…どうすんだろうな。

わかんねぇや。」




そうこう話しているうちに、家に到着。



「「ただいまぁ。」」


二人でハモって言う。