何日かたって、今日からは学校。なんか…ちょっと嫌になる。



「おはよー、由紀。

大丈夫か?」


春樹が声をかけてくる。


「おはよう、春樹。

…眠いよぅ…。」


眠い目を擦りながら、私は答える。


「そりゃそうだろ。

一昨日、昨日とばたばたしてたんだから。

ま、授業中に寝るなよ。」


苦笑しながら春樹は言った。


「う…うるさい春樹!!」


私はいきなり目が覚めた。


「あ、元に戻った。

(ボソッ)甘えてくる由紀かわいかったんだけどな…。」


ちょっと不機嫌そうにポソッと春樹が言った。


「何?春樹。言いたい事あるの?」


聴こえる訳ないじゃないの。


「いや、何でも無いけど。

…というか、早くしないと遅刻するぞ?」


支度の終わった春樹が呆れながら言ってきた。


「え?うそ!!」


私は慌てて仕度をした。


「うそだよ。

ま、支度できたらいくぞー。」


ちょっと笑いながら春樹が先に歩く。


「ちょっ、ちょっと春樹?

春樹ったらー!!」


ひ…酷い!


こうして、春樹の家から通う学校生活の1日目が始まった。

疲れる…。