「お前、本当に好きだな。

俺以外の前じゃ絶対に歌わないのに。」


春樹がからかい口調で言う。



「いーの!!

気恥ずかしいんだから。」


私は開き直って返す。

春樹の言う通り、確かに私はこの曲が大好きだ。



この曲はサビしか歌わないし歌えない曲だ。

サビ以外の部分は、ライブか私達の誕生日にしか歌わない、幻の部分。

もちろん、CDにも入ってないからファンにとっては焦れったいらしい。


でもこれには、お母さん達の願いが込められている…。